メールマガジン2019年04月号
新年度が始まりましたね!
桜が満載のこの時期皆様、花見はもうされましたでしょうか。
花粉症の方にとっては辛い時期ですね(^_^;)
さて、今月のテーマは超音波エコー検査と婦人科検診についてです。
CONTENTS
1.超音波検査とは!
2.婦人科検診とは!
3.お知らせ
4.休診日のお知らせ
1.超音波検査とは!
人の耳で聞き取る事のできる音域は、約20~20,000Hzとされています。
これより高い周波数の音を超音波と呼んでいます。
超音波検査とは、超音波ビームを体に当てて反射してきた超音波を解析し白黒を作ります。
その画像より超音波上の診断をする検査です。
エコー像の表現法は、明るさを3つのレベルに分けて呼んでいる。
・白く明るい部位を高エコー域
・黒く暗い部位を低エコー域
・そのほぼ中間を等エコー域
検査前の準備
・前日午後9時から絶食します。(欠かす事のできない薬は内服しても構いません。)
検査の様子
・仰向けに寝て、上着は胸の下までまくり上げ、ズボンは腰骨のあたりまで下げて、腹部を出します。
両手を頭の方に挙げて、手枕をした姿勢を取ります。
・検者はエコー用ゼリーをつけながらプローブを使って腹部全体を観察します。
超音波検査でわかる事
・臓器の性状・サイズ・位置
・臓器内部や外部の占拠性病変の有無
・体腔内の液体成分の有無(胸水・腹水・血腫等
・大動脈・下大静脈等の血管の様子
検査する部位
肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓
2.子宮頚癌検査とは!
子宮頚癌は、子宮の入り口である子宮頚部にできる悪性腫瘍で、30~40歳代に多く、20~30歳代では乳がんより高い罹患率になっています。
子宮頚癌検査は、子宮頚部の表面から採取した細胞を顕微鏡で観察し、上皮が正常か、がんになる可能性
があるかどうか、あるいは既にがんになっているかどうかを調べる検査です。
子宮頚癌細胞診検査は、比較的に採取しやすい部位から、人体になるべく苦痛を与えずに採取できるという特
徴があり、子宮頚癌のスクリーニング検査として最も一般的に行われる検査です。
腫瘍マーカー
がん細胞によってつくられる物質(腫瘍マーカー)を調べる血液検査です。
一般的にがんが大きくなるほど体内で腫瘍マーカーの量は増えますが、ある程度の量のがん細胞が体内に存在
しないと検出できない為、がんの早期発見には不向きです。
特に初期の子宮頚癌では、細胞診・コルボスコープ診・組織診等で早期の診断ができるのに対し、腫瘍マーカー
による診断は遅れる可能性があります。
また、がんが存在していても必ずしも腫瘍マーカーが増加するわけではなく、がん以外の病気でも腫瘍マーカーが
増える事がある為、確実な指標にはならず、腫瘍マーカーだけでがんの診断する事は困難と言われています。
現状、腫瘍マーカー検査は、がんの手術後の経過観察や治療効果判定等に有効であるとされており、がんの早
期発見のための検査ではないとの事です。
・HPV検査
HPVとは、ヒトパピローマウィルスといいうウィルスです。HPVには100以上のタイプがありますが、そのうちハイリス
ク型HPVというものが子宮頚癌の原因になると考えられています。
HPV検査は、子宮の入り口をブラシ等で擦って細胞を採取し、ハイリスク型HPV感染の有無を調べる検査です。
・組織診
細胞診異常やHPV検査(+)の場合に精密検査として行われます。
がんが疑われる部分から小さな組織を切り取り、標本を作って顕微鏡で観察して診断します。子宮がんの確定
診断に用いられる検査です。
・視診
膣鏡を膣内に挿入し、子宮頚部を観察します。おりものの状態や炎症の有無を目で確認します。
・コルボスコープ診
コルボスコープという拡大鏡で、子宮頚部の粘膜表面を拡大して細かい部分を観察し、診断します。
通常組織を採取する際には、コルボスコープの観察で異常が疑われる部位に狙いを定めて採取します。
・超音波(エコー)検査
体の表面に当てた器具から超音波を出し、臓器で反射した超音波の様子を画像にして観察する検査です。
子宮頚癌の性質や状態をみたり、腫瘍と周囲の臓器との位置関係や、別の臓器やリンパ節への移転の有無を調べます。
子宮頚癌とは、異形成という前癌状態を経てがん化する事が知られており、がん細胞に進行する前に正常でない
細胞の状態を細胞診という検査で見つける事ができます。
つまり、無症状の時から婦人科の診察や集団健診等で早めに発見する事が可能です。
3.お知らせ
5月に森茂で健康診断を受ける方に、森茂より素敵なプレゼントをご用意致しました。
これから暑くなる時期に欠かせないものです。
数に限りがありますので、健康診断をご検討の方はお早めにご予約頂ければと存じます。
どうぞ宜しくお願い致します。
4.休診日のお知らせ
清明節:4月5日(金)
労働節:5月1日(水)
ご迷惑をお掛け致しますが、ご了承下さい。