メールマガジン2019年08月号
8月ですね!皆様、如何お過ごしでしょうか。
暑い日が続いていますので、くれぐれも熱中症等にはお気をつけて過ごして下さい。
水分は小まめに摂るように心懸けましょう!
CONTENTS
1.腫瘍マーカー検査とは!
2.お知らせ!
3.休診日のお知らせ
1.腫瘍マーカー検査とは!
がんには数多くの種類がありますが、がんが出来たときに体内には、さまざまな異変が起きます。
たとえば、タンパクの量が急激に増加したり、健康な時には見られなかった物質が体内に生成されたりします。
このようながんが原因で出来た物質で、血液中で測定可能なものが腫瘍マーカーと言われます。
腫瘍マーカーは、
① 腫瘍が悪性か良性かを診断する際に補助的に利用する
② がんの再発生時に増加する事があるため、再発の発見に利用する
③ 抗がん剤治療や放射線治療の効果を調べるために補助的に利用する
このように、腫瘍マーカーが有用となるのは、進行したがんの患者さんが対象と言う事が多いので、腫瘍マーカー単独でのがんの早期発見はまだまだ難しいのが現状です。
但し、PSAは前立腺がんの早期発見に役立つ事が示されています。
名称 | 特徴 | 基準値 | 異常値の場合 |
AFP | AFP(アルファ・フェト・プロテイン)と言われる物質は、胎児の頃の血液に非常に多く含まれる物質ですが、生後1カ月程でほとんどなくなってしまう物質です。通常の健康な状態であればほとんど検知出来ない数値ですが、肝臓がんになってしまうと多くの場合は、AFPの値が上昇すると言われています。まれにAFPが高くなる胃がんもあります。 | 10.0ng/ml | 肝臓がん、慢性肝炎、急性肝炎等 |
CEA | CEA(がん胎児性抗原)は、胎児の大腸に多く含まれるタンパク質の一種です。出産後この数値はほとんどなくなるのですが、大腸がんになると血液中に増加すると言われています。 | 5.0ng/ml | 悪性腫瘍、転移性肝がん、大腸がん、膵臓がん等 |
CYFRA | CYFRA(シフラ)は、主に非小細胞肺がんの場合、陽性を示す物質です。そのため、主に肺がんの腫瘍マーカーとして活用されています。また、喫煙習慣が多い場合は、特に肺がんのリスクが高くなるため、CYFRAを用いた検査の必要性が高くなります。 | 3.5ng/ml | 肺がん、卵巣がん、乳がん等 |
CA19-9 | 通常消化器官等にごく僅かに存在している物質です。特に膵臓がんになると数値が上昇すると言われており、その他にも胆管がん、胆のうがん等の場合でも顕著に上昇します。 | 37.0U/ml | 膵臓がん、胆のうがん、胆管がん、胃がん等 |
CA15-3 | 乳腺以外のがんには反応しないため、特に乳がんの腫瘍マーカーとして活用されます。 | 25.0U/ml | 乳がん、卵巣がん等 |
CA125 | 正常な子宮内膜等に存在する糖たんぱく質の一種です。そのため、卵巣がんになるとCA125が大量に生成されるため、卵巣がんの腫瘍マーカーとして利用される。 | 35.0U/ml | 子宮内膜症 |
PSA | 前立腺がんで高値となる。腫瘍マーカーの中では、もっとも優れた組織特異性を持ち、前立腺がんの早期発見や再発に利用される。 | 4.0ng/ml | 前立腺炎や前立腺肥大 |
腫瘍マーカーは治療の有効性を確認したり、悪性腫瘍を確認したりする、もしくは転移・再発を確認したりするための検査でしたよね。つまり、腫瘍マーカーの目的は個人によって異なるということです。残念な点が1つだけありました。それは、初期がんはほとんど腫瘍マーカーを生成しないということ。つまり、がんの早期発見には使えないということです。また腫瘍マーカーは完璧な検査ではないことにも注意してください。がん罹患しているのに腫瘍マーカー値が上がらない、逆に罹患していないのに上がるという場合もあります。画像診断などの他の検査と組み合わせることで精度が上がります。40歳以上の方は定期的に受診してみるのもいいかもしれませんね
2.お知らせ
特別診察日のお知らせ
好評につき、9月21日(土)も田中 宏明医師による特別診察を行う事にしました。
下記の症状がある方は是非一度Bスポット療法を体験して下さい。
3.休診日のお知らせ
中秋節:9月13日(金)
ご迷惑をお掛け致しますが、ご了承下さい