蘇州園区で交通事故「遠距離過失判断」を試行

記事更新日:2014-02-15

53fea0e530309昨日、ある女性が高架道路で追突し、相手方が通報した10分後、現場に到着した警官は一台の携帯電話に似た器械を取り出した。事故現場を一回りして撮影し園区の交通警察指揮室へ状況報告した。指揮室の警察官は状況報告に基づき迅速に過失判断をした。双方が警察の判断に異議がない場合は、交通事故記録書類が自動で作成され、交通事故処理が完了となる。所要時間はわずか20分であった。事故当事者双方は「ハイテク」処理に感心していた。
 蘇州園区で試行されている「遠距離過失判断」システムは、全省で初めて開発され、市の公安局評定選出受賞したイノベーションプロジェクトであり、全市で推進していく見通しである。
 園区の交通警察責任者は「イノベーションのはじまりは保険会社の遠距離事故調査である。保険会社は率先して遠距離事故調査を実施している。保険会社の指揮センターを見学したところ陣容は大がかりなもので、遠距離事故調査の数は事故調査総数の60-70%にのぼる。現在路上の車両が多いため、車にかかわる状況はますます複雑になる中、これらの科学的手法により効率は向上した。」と説明している。
 試行した一か月で、遠距離過失判断が成立した事例は二、三百にのぼり、事故総件数に占める割合が多いわけではないが、ピーク時や渋滞時に事故車が速やかに現場から撤退し、通行量の向上に大いに役立っている。
「遠距離システム」はスマートな蘇州の青写真ともいえる。業界関係者は将来保険会社と交通警察が共用のプラットフォームを作り、このプラットフォーム記録により損害賠償資料を作成し、事例の真実性と即時性により保険の損害賠償の効果性を更に高めるためのサポートができるのではないかと考えている。ドライバーは以前のように現場処理の後警察が実況検分して、撮った写真を事故中隊もしくは処理センターに持っていき、保険の処理をし、手続き終了後も書類、損害査定、再び保険処理をしなくてもよくなる。損害処理において共用プラットフォームがあれば、多くの手続きを減らしワンストップ式の損害査定と損賠賠償が実現できる。

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